北九州市立大学 国際環境工学部

木原研究室


木原研究室では、ヒトなどの細胞を用いて、細胞と細胞外マトリックスが織りなす生命現象の研究を行っています。

 

細胞は私たちの体を構成する最も小さな単位です。その種類は270とも言われ、それぞれの細胞が様々な機能を持っています。さらに細胞は、それぞれ個別に働くだけでなく、お互いに協働して組織や器官を作り、最終的には個体としての生存を可能にしています。

 

もちろんこの細胞だけでは私たちの体を構築することはできません。細胞の周りには細胞外マトリックスという細胞を支え、そして細胞を維持する環境・空間が作られています。そのため、この細胞と細胞外マトリックスの組み合わせが私たちの体を構成する一つの単位とも考えられます。

 

私たちは、この細胞と細胞外マトリックスによる構成単位がいかに作られるのか、さらにこの構成単位によってどのような生命現象が実現されているのかについて研究を行っています。

 

特に、骨がどうやってできるのか、筋線維芽細胞という特殊な細胞の機能をどうやって制御するか、白血球や上皮細胞の表面で生じている機能と物性の関係、さらには細胞を解析するためのDeep Learningシステムについて研究を行っています。

 


What's new

2024/10/22

SARS-CoV-2スパイクタンパク質が細胞表面受容体ACE2と結合することで、表層連結タンパク質ERMの脱リン酸化を引き起こし、細胞表面硬さを低下させることを明らかにした論文がHuman Cellでパブリッシュされました。

 

2024/08/28

8月2日(金)に小学5・6年生、中学生を対象に、JSPSひらめき☆ときめきサイエンス「メダカのとうめい骨格標本づくり」を行いました。当日は16名の小中学生が実験に参加してくれました。参加者の皆さん、保護者の皆様、手伝ってくれた学生の皆さんに感謝申し上げます。

 

2021/11/24

α-mantostinが白血球の表層連結タンパク質ERMの脱リン酸化を引き起こすことで、細胞接着を誘導し機械的な表面硬さを低下させることを明らかにした論文がHuman Cellでパブリッシュされました。

 

2021/07/28

私も参加する「世界に羽ばたけ!北九州サイエンスガールプロジェクト」の活動が、公益財団法人日産財団・第4回リカジョ育成賞グランプリに選定されました。

 

2021/07/26

白血球の細胞において、機械的な表面硬さと細胞接着が表層連結タンパク質ERMによって制御されていることを明らかにした論文がHuman Cellでパブリッシュされました。

 

2020/04/01

α-mantostinがアクチン繊維に作用し、様々な細胞の機械特性を変化させることを見つけた論文がHuman Cellでパブリッシュされました。

 

2019/10/23

骨形成細胞が三次元コラーゲンゲル中で微少な石灰化(calcospherulites)を形成する論文がPeerJでパブリッシュされました。